地方での勉強会を4年間続けるために必要だったもの
※このエントリは 第二弾 地方IT勉強会 Advent Calendar 2019 14日目の記事です。
Toyama.rbという勉強会をはじめて4年経った
私は富山県で、Toyama.rbというコミュティを主催しており、月に1度ほどのペースでもくもく会を中心とした勉強会を開催してます。
現在このエントリも、もくもく会の中で書いてます。
このエントリ投稿が2019年12月で、第1回のもくもく会を開催したのが2015年の12月なので、まる4年間続けたことになります。
地方勉強会の厳しさ
地方で勉強会を続けるには様々なハードルがあります。
- 会場の確保
- 都会のように勉強会支援に積極的な企業は多くない
- 参加者が少ない
- そもそも「勉強会いくぞ!」という人の絶対数が少ない
- ネタが続かない
勉強会をはじめたものの、続かずに消えていくケースもあるようです。
なぜ4年も続いたのかを考えてみる
いまとなっては毎月第2土曜日になると当然のようにもくもく会を開催していますが、あらためて「なんでこんなに続いたんだろう??」と考えてみると、色々と気づきがありました。
「開催する」を最優先のテーマにしていた
Toyama.rbで私が一番重要視しているのは「開催する」ことです。 他にも「できるだけ手を動かして学びたい」とかも思ってはいるのですが、大前提としては開催することに重きを置いています。
開催日時は固定化する
これはお隣である石川県のkanazawa.rbを参考にした点です。 参加者が予定をつけやすいように、開催日時を固定化しており、 Toyama.rbの場合は毎月第2土曜日の午後と決めています。
特に家族がいる場合などは、突発的に勉強会があっても予定を合わせづらいものです。
定期的に決まったサイクルで開催されていれば、参加者としてもわかりやすくなります。
とにかく「開催はしてるんで!」というスタンス
Toyama.rbの紹介をするときに「参加者が私一人だとしても会場はあるんで!」とよく言ってます。 もし私が都合がつかない場合、他のメンバーに主催をお願いして継続開催しています。 実際にはそれでも都合がつかず開催できなかったことが1〜2回ほどあったのですが、 「毎月やってるToyama.rb」というイメージが大事だと思っています。
基本的にテーマは絞らない
Toyama.rbは、基本的にもくもく会が中心です。
Rubyコミュニティではあるのですが、このもくもく会はRubyへの縛りは一切ありません。
もちろんテーマを絞ったほうが、ディープな話ができるなどメリットもありますが、そのぶん人を集めるコストが上がります。 「なんでもオッケーですよ!」というスタンスでやってるので、わりと初心者の方も参加してくれています。
がんばらなくても開催できるようにする
もくもく会の特徴としては
- 準備はほぼ何もいらない
- ひとりでもやれる
といった特徴があります。とにかく会場を抑えて行けさえすれば開催できます。
これが重要で、主催者だって仕事やプライベートが慌ただしいこともありますし、 なんならあんまりやる気が出ないときだってあるでしょう。
基本的なイベントを準備が不要なものにしておくことで、「とりあえず開催する」ということも可能になります。
そんな中で、たまに色のついたイベントを混ぜることで、程よい頑張りと刺激でコミュニティを継続できていると思います。
とにかく続けたから出来ることもある
そんなこんなでゆる〜く続けてきました。
先日、初回から参加してくれている@kunitooをオーガナイザとして、富山Ruby会議が開催できました。 私はあくまでもスタッフの一人としての参加でしたが、「こういった大きいイベントをやろう」と切り出せる場を提供できていたことが何より嬉しかったです。 Toyama.rbをはじめて数回のタイミングでそういった話は現実味はなかったと思いますし、長く続けてきたからこそ実現に繋がった部分があったかな〜と(個人的に)思ってます。
まとめ
そういうわけで、地方で勉強会をやる一つの戦略として「がんばらずにとにかく開催する」という方法もあるよ、というお話でした。
次回、 第二弾 地方IT勉強会 Advent Calendar 2019 15日目は、同じく北陸である福井県のふくもく会のお話のようです。
地方勉強会としてはさらに先輩にあたるので、たのしみですね!