新人エンジニアさんに最初に意識してほしいこと

最近、自分の仕事もしながら、新人さん一人の教育担当もやっています


その中で、
「ああ、こういうことを意識してもらえればな〜」
ということが多々あります。

新人さんに意識してほしいことを、
ちょっと自分なりにまとめてみました。


※ただ、私自身もまだまだ未熟者です。
以下は自分自身に言い聞かせる意味も込めてです


コンピュータは「正しく間違っている」ということ

よく聞くのが

「合ってるはずなんですけど・・・」
「書いてある通りにやったんですが・・・」

みたいなワードです

気持ちはわかります
私も言いたくなること多いですから

でも、よほどのことがないかぎり、
コンピュータは我々人間とくらべて遥かに正確です。
我々の間違った指示通り、正確に間違ってくれるのです

まずはそこを冷静に受け止めましょう。


問題調査時は1つずつ潰していくこと

たとえば、なんらかの環境を構築する際など、
ちゃんと動かないケースがあると思います。

こういうときは、まあググって調べるのももちろん良いですが、
1つずつ潰すことで、怪しいと思われる箇所を狭めていきましょう

まずは

そもそも自分の作業工程が正確か、あらためて確認しましょう

 - 本当に1字1句正しいのか?
 - 無意識に飛ばした工程などはないか?

 意外と多いのが、調べるだけ調べてから
 「この工程が抜けない?」
 「このライブラリ入ってなくない?」
 「これファイル名違わない?」
 みたいなケースです

 私もやらかすことはあるので決して怒ったりはしませんが、
 お互いになんとも言えない悲壮感が漂います。

正しく動く環境がすでに存在する場合

環境の差異を確認しましょう。

  • 32bit/64bit機の違い : Javaなどで良くある。
  • 環境変数 : パスは通っているか?
  • ディレクトリパス : ディレクトリパスに空白などがあったりしないか?

などです

案外些細なことがキーだったりすることも多いものです

ログを見ましょう

ミドルウェアの構築などの場合、ログが超重要です。

慣れてくると当然のようにログを見るのですが、
新人の子の場合「ログを見ればいいんだ」ということを
最初は解らないようです。

「どこかにログがないか?」
ということを意識しましょう。

早めに聞きましょう

早めに質問をするのも技術です

新人である間のほうが、質問に対し快く回答してもらえます
個人的には、手が止まってしまったら質問したほうがいいと思っています。

「手が止まる」というのは、
打つ手がなくなったことを指します。

もちろん自分でやれるだけのことはやる努力はしましょう。

気軽にコピペしない

Googleなどで検索した情報を参考にするのは構いませんが、
それをすべて鵜呑みにしてしまわないようにしてください。

自分の中で「信用できる!」という理由を見つけてから使うようにしましょう

  • StackOverFlowでvoteが多く、解決済みになっている
  • 利用実績がある
  • 同一記述が複数ヒットする

などでしょうか。
これについては明確な回答はなく、感覚的な部分も多いかと思います。

内容が心配であれば有識者に聞きましょう


質問時は「できていること・いないこと」「わかっていること・いないこと」を整理しよう

うまく質問をできたほうが、解決も速くなります

以下を先に整理すると良いと思います

  1. 最終的なゴールはなんなのか?
  2. どこまではできたのか?
  3. なにができないのか?
  4. なにを試したのか?
  5. 試したことのうち効果があったもの、効果のなかったものは何か?
  6. 自分はどこまで理解しているのか・理解していないのか?

地味に6が重要だと思います

質問される側からすると、
頭の中でどこまでの引き出しを開けるべきなのか考える必要があるため、
「この子はどこまで理解済みなのだろう?」
という情報を先に知りたいものです

この頭の引き出しを探す作業は結構疲れるので、
先に理解度を伝えること自体が相手への配慮になります






ざっと思いついたのはこんな感じです。

果たして私がちゃんと出来てるのか?みたいな点もあるのですが、
とりあえず上記を意識してもらえれば、
時間を無駄にせず、先輩も優しく接してくれる(重要)のではないでしょうか